無題

また緊急事態宣言が出て、前にも出たことがあったから慣れている、と思いきや、ライブハウスの対応はどこも同じじゃないから、スケジュールを直したりいっしょに演る人への連絡をしたり、あれこれ忙しいこと! そうか、前のときはほとんどが中止だったから、ただそう書けば済んだのだ。
などといってもなにも進まないからやることはやっている。
しかし、このコロナは(こちらが生きている間には)終息しない気がしてきた。そうじゃなくてもこちらの寿命がもう目に見える範囲だから同じようなものだ。この間、気分が悪くなって横になっていたら、なんというのか、いろんな景色が次々と浮かんできて、あ、これが走馬灯のようにというやつかとしばらく楽しんだけれど切りがないのでやめた。
これからは仕事(ライブ)のやり方も変わらざるを得ないだろうなあ。

おめでとうございます

おめでとうございます。
新年にあたって今年の抱負、などというものはなにもない。ひとつ思ったのは、今年も転んだりしないようにしようということで、この何年かは転ばないで済んでいたのだけれど、年末のいつだったか駅のエスカレーターで、へなへなとくずれ落ちるように転んで、そんな風に転ぶのははじめてだったのでびっくりしたことがあった。積み木がくずれるような感じだった。つまづいたのでも何でもない、バランスがくずれたのか。
それもこれも歳のせいだとわかっていてもそれでそんなことがなくなるわけではない。気をつけよう。後は、やることのいい悪いよりやることをちゃんとやること。自分のやることは大体わかっているのだ。
今年もよろしくね!

OPA !

水戸にOPA! という店がある。小さな店らしい。行ったことがないからわからない。ゴールデン街の裏窓くらいのところかと想像しているけれど、たまにライブをやっているという話は聞いていた。しかしピアノはないという。
先日、町田ニカスのライブのとき、お客さんのひとりから、こんど水戸にくるんですって? といわれて、「いや、そういう話があるけどピアノがないらしい」「17日に入るそうですよ」「え〜っ」、という会話があって、びっくりしていたら、ピアノが入ったという連絡があった。
どんなピアノだろう。どんなのでもいい、とはいえ、よくあるアップライトのピアノは好きじゃない。あれは弾いてみればわかるけれど、壁に向かって弾いてるようなもので、だんだん気が滅入ってくる。狭い場所ならなおさらだ。好きなのは西部劇の酒場に置いてあるようなスピネットというのかコンソールというのか、ああいうのがいい。背が低くて前が開けているから牢屋の壁に向かって弾いてるようなことにはならない。
ということで、12/28に水戸まで行ってくる。さあ、どんなピアノだろう。聞けばすぐわかることだけれど聞いてない。楽しみは取っておくのだ。

OPA! 表

OPA! 店内

christmas carousel

クリスマスが近くなるとクリスマスソングをよく聴く。クリスマスソングにはいい曲がたくさんあってクリスマスじゃなくても聴いているけれど、この季節になると格別の気分で、それに、もうすぐお正月という気分もしてきて一年の中では(なにごともなければ)一番好きだ。
ところで、クリスマスソング集ではペギー・リーの「christmas carousel」というアルバムがいい。これは新旧のアルバム(LP)を一枚にしたもので、新しい方はビリー・メイがアレンジをしていて(CDの前半がそれだ)これが実にいい。おなじみの歌に加えて、ペギー・リー作詞の曲が何曲かあって、その曲というのがハイドン、シューマンなどの曲で、これがまたいいのだ。

12/12の「しぶやさんといっしょ」はクリスマス編というわけで、ジングルベルをこのビリー・メイの編曲でやってみる。そのほか、スターキャロルという曲もやろう。美しい。

京都in京都(7)

岩宮武二さんの写真展「岩宮武二のまなざし」が11/7から11/27まで大阪であります。50年前に岩宮さんの写真集「京都in京都」の映像(フィルム)に付ける音楽を作ってから、岩宮さんにお会いしたのはその試写会の会場が最後だったと思うけれど、この一年、いろいろな縁があって、その音楽のマザーテープが手元に戻ってきたり、映像を管理している方に会うことができたり、いまはその映像をファイル化するところまできていて、この先どうなるのかまだわからないけれど(それはまた報告することにして)、開催期間中になんとか見に行きたいと思っています。

大阪府20世紀美術コレクション 岩宮武二のまなざし
展覧会概要
会 期|2020年11月7日(土)ー 11月27日(金) 月曜休館
時 間|11:00ー19:00
入場料|無料
会 場|大阪府立江之子島文化芸術創造センター1F room4
主 催|大阪府立江之子島文化芸術創造センター
協 力|ブルームギャラリー(BLOOM GALLERY) / 株式会社リアル・フォトグラフィ 近藤宏樹

追記:東京での開催が決まったらしい。また詳しくお知らせします。(2020.11.25)

松本隆さん

松本隆さんは「はっぴいえんど」の頃からのファンで、風街ろまんには熱中した(’71年頃だったか)。毎朝、起きると必ず聴いていたし、’72年の解散コンサートももちろん聴きに行った。
いつか松本さんと仕事がしたいものだと思っていて、それが実現したのは’73年頃だったと思う。CMの録音に「はっぴいえんど」のメンバーで何度かきてもらった。解散してみんな時間ができたということだったんだろう。そうこうしてるうち、ある音楽出版社から話があって、アリスの曲を二曲作った。それからアン真理子にも二曲。次に作った曲が「つるべ落とし」で、これはおくらになっていたのを何年か前に二階堂和美さんが歌ってくれた。
つい2、3週間前、風街ヘブン(松本隆、寺門孝之)の担当者から突然連絡があって、神戸でそういう企画の催物があるのでピアノを弾いてほしいという。びっくりした。どうやら松本さんはまだ憶えていてくれたらしい。最初はライブということだったけれど、結局、配信だけということになったのが残念だけど。
11/10日の昼間、神戸の相楽園。松本さんには45年くらい会っていない。わかるだろうか。はじめて会うようにそわそわしている。

Cook Note

昔のアルバム(1977録音だ)が再発されるのはうれしいけれどなんだか複雑な気分になる。もうそんなに時間が経ったか。
中山信一郎さんが最初のアルバム「dream」を作ってくれた一年半くらい後だったか、この二枚目のアルバムを作ってくれたのはいま考えると大事件だった。なにしろピアノは10年近く弾いていなかったから指は動かないし曲は忘れてるしで、二枚目など思ってもいなかった。しかし、この一年半の間に川端民生さんと知り合い、亡くなるまでいっしょに演奏したのだから、それだけでも事件で、このアルバムを録音するチャンスがなかったらいまピアノを弾いていることもなかったと思う。だから、このアルバムはまたピアノを弾きはじめた記念碑とでもいっていいもので、それからの年月はピアノを止める前よりもずっと長くなった。長くなっただけでピアノはまったく上手くなっていないけれど、それももう気にならなくなった。いままでこうやって過ごしてきたのだ、これからもこのままでいいではないか。
オリジナルのライナーノートは青木和富さんに書いてもらった。いま読むとその頃の暮らしぶりが思い出されてなつかしい。そうそう、このトリオ(川端民生、宮沢昭一)ではよく旅もしたし、酒井俊のファーストアルバムも録音した。

Nadja 1977年4月27日、28日録音

京都in京都(6)

京都in京都の映像が見られるようになったけれど、パソコンの具合がおかしくてまだちゃんと見られない。早く見たいけれど特に急ぐということでもないので、などと思っていたら、またニュースがひとつ届いた。
京都in京都ができ上がったときの試写会の案内状が近藤さんから送られてきたのだ。上映会には行ったのに場所などなにも記憶になくて、残っているのはそのときの印象だけだったから、うれしい。スタッフの名前が載っていて、そうか、こんなにたくさんの人が関わっていたんだなあ、といまさらながら感無量です。
名前と顔が一致するのはアニメーターの渡辺泰治さん、プロデューサーの小西博司さん(ACA)はお名前だけ憶えている。ACAというフィルム制作会社は当時六本木にあってCMフィルムの打ち合わせでよく行った。京都in京都の打ち合わせもここでやったと思う。
渡辺泰治さんはどうしているのだろう。京都in京都の実際の打ち合わせはほとんど彼と村上彰さん(音楽プロデューサー)とやった。渡辺さんはどんなことも熱心に語る人で、こちらも若かったからいろんなことを話した憶えがある。会いたい。

クロード・ソーンヒル

つい先日、ライブにきてくれたお客さんからクロード・ソーンヒルのLPを頂いた。クロード・ソーンヒル楽団は第二次世界大戦前後に活躍したダンスバンドで、ダンスバンドとしては類をみない、とんでもなく上品な音楽を演奏していた。
ソーンヒルの名前を知ったのは彼がギル・エバンスやジェリー・マリガンのアレンジを採用していたという話を聞いたからで、それが聴きたくてソーンヒルのアルバムを片っ端から買ったのだ(二十歳の頃だったか)。もちろん中古で、その頃は10インチ盤のLPだった。ギルのアレンジの中ではラ・パロマ、ポルカ・ドッズ・ムーンビームスなどが名アレンジで、また、パーカーの曲も何曲かアレンジしていた。
頂いた盤は10インチのはじめて見るもので、いつもの大きな編成ではなく、ピアノにリズムセクションというシンプルな編成だ。いい忘れたけれど、ソーンヒルのピアノはほんとに素晴らしく、ああいうピアノを弾く人がいたらどこにでも飛んで聴きに行きたいものだ。いや、頂いたアルバムはまだ聴いていないのだけれど、あのソーンヒル楽団のテーマSnowfallのような美しいピアノがまた聴けると思うとぞくぞくしてくる。

追記:ギル・エバンスについては瀬川正久さんの書いたものがここにあります。

京都in京都(5)

いまこのフィルムを見たらどう思うのか。それを考えていると、どうにも堂々巡りになって、はじめて見たときと同じだったらどうしようとか、いやいや、50年も前の印象などあてにならないから、など、いろいろ考えて夜も眠れなくなる。しかしいまどう聴こえるかが問題なのだから、聴く前になにをいっても意味がない。
これを作った30歳あたりから10年くらいが一番仕事をしていた時代だ。大きな編成の仕事もずいぶんしたような気がする。ナショナルテクニクスのCM(FM)では、20分くらいの小組曲を作ったし、朝絋太郎(武田和命がいたソウルフル・ブラッズのvocal)にパナステイト! と絶叫させるCMも作った。そう、ナショナルのCMはずいぶん作ったのだ。大きな編成で実際に音を出せる機会などあまりなかったからいい経験だった。

もうすぐDVDのファイルが上がってくる!